WORK

人々が日々抱えている苦しみや悩みを"悪い夢"と例えて、その悪い夢に終わりを告げるような勢いのあるメタルとポップスを融合させた過激かつ爽快なキラーチューンとなっている。


It is an intense and refreshing killer tune that combines powerful metal and pop, likening the suffering and worries people face daily to a 'bad dream' and bringing an end to that bad dream.


▼「END OF BADREAM」ミュージックビデオ


一人の男性が過去に亡くした女性の想いをロマンチックに綴った歌詞が印象的な、寒い冬に聴きたくなる失踪系切なソングとなっている。


The lyrics of a man's romantic lyrics about the feelings of a woman who died in the past are impressive, and it is a sad song about a disappearance that you will want to listen to in the cold winter.


▼「FORTUNA」ミュージックビデオ


『君のヒーローは誰?-WHO'S YOUR HERO?-』をテーマにかかげ、それぞれの心の中に潜むヒーローに問いかけ、そして自分にとってそれが何かを探し、弱い自分を勇気づけるような楽曲になっている。


With the theme of "WHO'S YOUR HERO?", the song asks the heroes lurking in each person's heart, searches for what it means to them, and encourages their vulnerable self.


▼「ディスイズマイヒーロー」ミュージックビデオ


今作からFINIS,-ISとして大きく舵を取り、「世界平和」テーマにシンプルにミクロとマクロの世界を提示したメッセージソングとなっている。優しいメロディーの中に込められた強いメッセージを受け取って欲しい。


From this work, it has taken a major turn as FINIS,-IS, and it is a message song that simply presents the micro and macro worlds under the theme of "world peace". I want you to receive a strong message contained in a gentle melody.


▼「NO DISTANCE NO BORDER」ミュージックビデオ


幼い頃の記憶、その全てが美しく見えたあの頃の景色を思い起こすような楽曲。メンダシウムと対になるような、幻想的であり懐かしくもあり、そして駆け抜けるような疾走感のあるメロディーに浸って欲しい。


A song that reminds me of my childhood memories, the scenery of those days when everything seemed beautiful. I want you to immerse yourself in a melody that is both fantastic, nostalgic, and galloping as if it were paired with Mendacium.


▼「メモリア」ミュージックビデオ


▼「メモリア」各サブクス


エイプリルフールの嘘から始まったプロジェクトのファーストシングルなので、意味はラテン語で「嘘」。

この曲は作者の心の開放と共に、聴く人それぞれの思い出や記憶にアクセス出来るような楽曲である。

アンニュイなギターロックとシューゲイジングで霧のような音像に溺れて欲しい。


It is the first single of the project that started with an April Fool's lie, so the meaning is "lie" in Latin.

This song is a song that opens the author's heart and allows each listener to access their memories and memories.

I want you to drown in the foggy sound image with ennui guitar rock and shoegaze.


▼「メンダシウム」ミュージックビデオ


▼「メンダシウム」各サブクス

2024年4月1日からスタートしたyouのソロプロジェクト "FINIS,-IS(フィーニス)" の始まりから現在までの心境をインタビュー形式で語ってもらった。

取材・文 / クリシタテッペイ。



嘘から本当へ、そして「本気」と「趣味」の瀬戸際。


── FINIS,-ISの活動開始から現在までで、なにか大きな変化はありますか?

そうですね、最初はただのよくあるエイプリルフールの嘘というかネタ的なところから始まったんですけど、なんだかんだで今年一年間ずっと制作や活動をしていました。

メンダシウム(1stシングル)、メモリア(2ndシングル)と、モノクロな世界からスタートして、まあ所謂インディーズ初期的なイメージで顔もほぼ出さない感じで、ちょっとミステリアスを装って(笑)やってたんですが、メモリアを作ってる段階から次の構想が出て来てしまって、次はもっと色の付いた大きな世界感を作ってみたいという欲が出来ててそこでNO DISTANCE NO BORDER(3rdシングル)を作ることになるのですが、実はここで大きな変革があって・・・。



── それはどんな?

メンダシウムとメモリアは作曲者が同じなのですが、ちょっとその方と色々あって、この2曲でもうお願いするのはやめようということになったんです。

その時自分は作曲者との向き合い方にかなり悩んでいて、今思えばすごく自分が幼稚で我儘だったと思うのですが、その方をある意味バンドの仲間みたいに思っていた節があって、でも全然そういう存在ではないんですよね、その方は作曲を仕事として請け負っていて、一緒に良いものを作る。という意味では同じなのですが、同じ目線で試行錯誤して作っていくということではないんですよね。当たり前なんですが、その線引きが上手く出来ていなかったということです。


── 一緒に曲を作るといっても、バンドメンバーではないですからね。

そう。で、この2曲で終わって。次はどうしようと考えているところにNO DISTANCE NO BORDERのイメージが浮かんでいたので、別の作曲者を探したんです。

今振り返ってもその方との出会いも大きかったと思います。これを作っていただいた方はミュージシャン兼エンジニアもしている方で、とにかくその全てプロだったんですよね。仕事の丁寧さや、作りたい曲への理解、アレンジも全部、自分が口出すところはほとんどないってくらい高いレベルで。バンドメンバーなんてとてもじゃないけど思えない、明確な線引きのようなものがあったんです。あとは過去の作曲者の方にしたような自分勝手なことはしないという自分の中での規制もあった。なので、曲の雰囲気や細かいアレンジもほぼほぼお任せって感じでしたね。

自分が口を出したのはイントロとアウトロの効果音を入れたいってことくらいでした。


── そこまで作曲の仕方が変わって、上手くいったんですか?

そこで勉強することが沢山あったんですよね。ただ歌はめちゃくちゃ苦労しましたね。この曲は全編英詩ということもあって、英語の発音や、シンプルなんだけど簡単には歌えないメロディーの難しさや、それに重ねてその時自分の喉の調子が最悪で、そういうのも初めての経験だったので、歌を録るだけで一ヵ月くらいかかった気がします。でも最後にはなんとかやり切れたのでこれを作った時の達成感はかなりありました。


── ここまでで3曲作ったわけですが、FINIS,-ISの活動というのはずっと続く?

正直そこはもはや簡単に結論が出せるものではなくなって来ています。自分はこれまでただの音楽ファンでしかなくて・・・まあ今もそんな変わってはいないんですけど、音楽で自分の気持ちとかをアウトプットすることに喜びやワクワクを常に感じています。今まではそれを自分以外の人たちに求めて、期待したり、時には落胆したりすることも正直ありました。

でも今はそれを0から自分で作って、また壊したりってことが出来る。正直な気持ちを言うと、これを自分の出したいものが全て出し切るまでは続けたいと思っています。

でも自分は売れてるわけでもなんでもないので、これを生業にすることはおそらくほぼ無理なんですよね。普通に仕事して、そこで得たお金を音楽制作に回す。という形でやっているので、自分で作曲でも始めない限りはいつか終わりは来るかもしれない。今は多くの人に聴いて欲しいとかはそんなに思ってなくて、自分のやりたいことをやることに意義を感じているので、今はなんというか、"本気の趣味"ってくらいで捉えています。


── FINIS,-ISのこれからの未来の展望は?

今まだリリースしていないけど進行中の曲も何曲かあるので、それを少しずつ作って、順々に出していこうとは思っています。展望とかは特になくて、その時に作りたいと思った曲や世界を作って表現するって感じです。まあでもこれまでやったことないこともしたいとは常々思っています。ライブはまだまだ出来る気がしないけど、例えばスタジオライブをRECしてYouTubeで発表したり、他のアーティストのカバーとか。他にも思いついてやれそうだなと思ったら色々と挑戦はしたいですね。自分は基本的に挑戦とか頑張るってことは苦手なタイプなんですけど、音楽だと不思議とやれたりするんですよね。


── 2024年を振り返って。

そうですね、今年は音楽活動を始めて、昨日までこの世になかったものを今日ここに作り出す。という行為の神聖さや喜び、時には苦しみも経験して、ちょっとは成長したかなって思います。NO DISTANCE~の後に、ハロウィンの特別枠でシニガミシャイニンって曲や、JPOP、アニメ、ボカロ的な世界に挑戦したディスイズマイヒーロー(4thシングル)とかもリリースして、一曲出す毎に毎回その世界を表現するアートワークを考えて、全曲MVも作ったり、サブスクに上げたり、これまで別世界の人たちがやっていたことを自分でもするようになったのは、これまでの人生においてもとても大きなことでした。人から見ればまだまだミュージシャンの真似事くらいにしか見えないかもしれないけど、

歌や映像編集なんかもほんとに少しづつだけどレベルが上がってると感じてるし、なによりそういうものを作り出すことにすごく魅力を感じているので、これからも出来る限り続けていきたいですね。



── 2025年に向けて。

来年も引き続き作り続けて、とりあえず目指すは1周年ですね。このタイミングで何かハッピーなアクションが出来れば良いなと今思いました。

その時に自分でもどういうFINIS,-ISになっているかはわからないけど、きっとその時にやりたい純度の高い姿をしていると思うので自分でも楽しみですね。その時にはファン100人くらいになってると良いな(笑)


2024.12.23 you


全ては2024年4月1日、エイプリルフールの噓から始まった_____。

ある日、ただの音楽ファンのyouが思いついた嘘は、「バンドを始めます!」という嘘だった。4月1日当日、Xにその旨と割とマジなアートワークをポストした。youは、とは言ってもこんな嘘なんてすぐわかるよねー。なんて高を括っていたら、意外にも数人の方は普通に信じてしまい・・・今に至るのである。(だいぶはしょりましたw)


最初はあくまで "架空のバンド" としての嘘であり、他にもメンバーがいる設定だった。

しかしそんなメンバーがいるはずもなく、途方に暮れていたyouだったが、折角だし・・・なんとかこれを実現させたいと謎の強い意志を持って、活動準備に取り掛かった。

しかしyouには作曲はおろか、楽器の一つも出来なかった。学生の頃や大人になってからも幾度か楽器にはチャレンジしたが、どうもこうもセンスのカケラもなかったのである。

youはその小さな脳ですごく前向きに考えた。 "楽器が出来ない ≠ 音楽が出来ない" はずだと。そうだ、楽器を弾かず歌っている人だっている。エアーバンドというのもあるくらいだし、今の時代的にも絶対ライブをしないといけないわけでもない。曲さえあれば下手くそな歌でも、ちゃらんぽらんな歌詞でもなんとかなるかもしれない。そう無理やりポジティブに思った。

しかし曲を誰かに作ってもらう。そんなことが出来るのか?とまずは思ったのだが、さすが時代は進んでいる。そんな困ったちゃん達(?)を救うサイトの存在に気付いた。(すごく現実的になるのでここはふわっと霧に包みたいのでまたまたはしょります)そして今の作曲家の方に出会った。


早速その日の内に作曲の依頼をした。エイプリルフールでんでんの話とその時に作ったアートワークを送ってみた。そしてこんな曲が良いという希望を何度かやり取りして、遂に作曲が始まった。

「youさんが作ったアートワーク画像を見ながら作ってみました。」というメッセージと共に最初のデモが届いた。自分がイメージしていたものに近いような楽曲だった。

それからは、こんな自分でも色んなイメージやアイデアが湧いて来て、本当に色々と一丁前に注文をたくさんした。これで最初で最後になるかもしれないと思うと、こだわらざるをえなかった。自分でもかなり厄介な奴だということを感じながら、しかし自分が納得いくまで突き詰めてもらった。

それから数日経って最初に出くわした壁は自分の歌唱力だった。どんなマイナーなインディーズバンドでもこんな下手くそな歌声の音源今まで聴いたことないぞ。と思い悲しくもなった。しかしこれはやるしかないのでひたすら歌い続けた。

次の壁は歌詞だった。歌詞なんて今まで一度も書いたことなんてないし一生書くことなんてないと思っていた。テーマも何もないし何を書いて良いのか全く分からなかった。

デモを来る日も来る日も聴いていた。参考になるかと思い、たまに他のアーティストの曲も聴いた。いつもみたいにただ楽しく聴くのではなく、耳を澄ましてそこで鳴っている色んな音やその歌詞を勉強する感じで聴いていた。すると、ある日何かかが下りて来たかのようにこの曲のテーマがバシッと決まった。そのテーマが何かというのは聴く人それぞれの感性に任せたいので、ここでは伏せておこう(←偉そう)。

そして作曲は順調に進み、歌詞も色んな遠回りをしながらそのメロディーとすり合わせていった。歌に関しては途中から諦めたwそして、最初のデモから一体何日経ったであろうか?4月から始まって、気づいたら6月になっていた。曲は少し前に出来ていたが、歌入れが長引いてしまい、6月の中頃になってようやく歌録りが終わり、データを送った。そしてミックス、マスタリングを経て「メンダシウム」は完成を迎えた。マスタリングってすごいね!めっちゃ音良くなるやん!とアホみたいに感動しながら完成版を何度も聴いた。


ゼロから何かを作る。それはとても楽しくも時には苦しくもあるけど、何か神聖なものに触れているような感覚だった。

"finis,-is"はラテン語で"終わり"を意味する言葉。何気なくこの綴りが良いなと思ってつけただけのアーティスト名だけど、なんだかすごく意味深いものを感じたりする。

「メンダシウム」という一つの世界を作った。もしこの続きがあるならば、それは一体どんな姿をしているのだろうか?

2024.7.1 you